講座紹介

　2024年4月1日をもちまして、当教室は開講50周年を迎えました。旭川医科大学の設立とともに内科学第二講座 (通称第二内科) として歴史を刻み、内科学講座の再編に伴いまして糖尿病・内分泌ならびにリウマチ・膠原病を主な専門とする「内分泌・代謝・膠原病内科学分野」としての新たな船出を迎えています。

　当教室が診療を担当する疾患群は、いわゆる”common disease”から高い専門性が必要なものまで多岐にわたります。そして代謝疾患・膠原病疾患のいずれも、全身を診たうえで患者さんの治療とさらにその先を見据える必要がある診療科です。内科医としての”generality”を背景に、確固たる”subspeciality”をもって患者さんに寄り添える医師の在り方は、まさに日本内科学会が目指す新内科専門医制度の理念にも共通するものであります。この北海道、そして当学がカバーすべき広い医療圏において、より良い地域社会のために活躍できる医療人の涵養を目指します。

　診療と研究は各診療グループで行っております。一方で講座に所属する各教室員が幅広い内科診療の見識を身に着けられることを目標に、そして将来を担う若き学生への教育の側面からもグループの垣根を越えた合同カンファレンスを取り入れています。幅広い意見交換がなされることで、思いがけない気づきが生まれることも経験します。